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学会賞  

平成13年度

論文賞 大野 栄治
「コンジョイント分析による伊勢湾の環境価値の経済評価」(論文集No.13掲載)
 本論文は、環境資源の新たな価値別測定法を採用し、伊勢湾を対象としてその有効性を実証的にしめしたものである。多属性効用関数を推定するというコン ジョイント分析の特性に着目して環境の価値毎の計測を可能とする分析手法を提案することにより、従来用いられてきた仮想市場価値評価法で避け得なかった 種々の推定バイアスを回避しえたことは一つの進歩であり、環境資源という観点から見た今後の沿岸域評価に資するところが大きい。
論文賞 小沢 大造・中村 聡志・飯島 眞治・川原 覚・中嶋 泰
「港湾における藻場創造の適地選定手法について」(論文集No.12掲載)
 本論文は、港湾における海藻類の出現予測と藻場造成適地の選定手法を提案し、実証分析を行ったものである。新たな提案を行い、その実証的な分析について 判定基準の設定とその妥当性の検討を行うなど、今後の研究の基礎となりうるものになっている。実務に基づいた、自然環境復元への価値ある研究論文と云え る。
論文奨励賞 該当なし
出版・文化賞 佐久田 昌昭・川西 利昌・堀田 健治・増田 光一
「海洋環境学―海洋空間利用と海洋建築物―」(共立出版・1999年1月)
 本書は、海洋や沿岸域を利用しようとした場合に予め知っていなければならない基礎的事項を記述しており、沿岸海域の生態や物理環境を学ぶための入門書で ある。高校生や大学生を対象にして書かれているが、単なる技術や知識を提供するだけではなく、沿岸域を利用・活用するに当たって配慮しなければならない生 態や環境についても記述されており、啓蒙書として非常に価値が高い。1999年1月初版が出版されてから既に2,500部の売上げがあると聞いており、こ のことは、本書の評価が高いことを示している。

   

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