平成22年度
学会賞
論文賞 | 安田誠宏、間瀬 肇
「沖合津波情報を用いたリアルタイム津波予測法 -逆解析法とニューラルネットワーク法-」(沿岸域学会誌Vol.22 No.4掲載) |
本論文の著者はこれまでに、海域で観測された津波データの即時利用や津波波源モデルの精緻化による津波予測技術の高度化に貢献するため、気象庁の津波予
報を補完することを目的として、沖合で観測された津波情報を用いてリアルタイムに津波予測を行う方法の開発を行なってきた。本論文はそれらの集大成とし
て、正確性を期する逆解析法による津波のリアルタイム予測法、および速報性を期するニューラルネットワークを用いたリアルタイム予測法を取りまとめたもの
であり、その有用性は極めて高いものと評価した。 この予測モデルはまだ実用には用いられていないようであるが、NTTとの連携を図り、大規模地震発生後、この2つの手法により即座に予測計算を開始し、 その情報を関係諸機関に流すことができれば、避難指示・勧告の発令といったソフト防災に非常に役立つことが期待できる。学問的にも高度の手法を駆使してお り、その有用性も高く、時宜を得て社会への貢献度も極めて高い論文であると評価した。 |
論文奨励賞 | 該当なし |
出版・文化賞 | 該当なし |
功労賞 | 渡部興四郎 名誉会員 酒匂敏次 名誉会員 |
JAMSTEC中西賞
安田誠宏、間瀬 肇
「沖合津波情報を用いたリアルタイム津波予測法 -逆解析法とニューラルネットワーク法-」(沿岸域学会誌Vol.22 No.4掲載) |
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本論文の著者はこれまでに、海域で観測された津波データの即時利用や津波波源モデルの精緻化による津波予測技術の高度化に貢献するため、気象庁の津波予
報を補完することを目的として、沖合で観測された津波情報を用いてリアルタイムに津波予測を行う方法の開発を行なってきた。本論文はそれらの集大成とし
て、正確性を期する逆解析法による津波のリアルタイム予測法、および速報性を期するニューラルネットワークを用いたリアルタイム予測法を取りまとめたもの
であり、その有用性は極めて高いものと評価した。 この予測モデルはまだ実用には用いられていないようであるが、NTTとの連携を図り、大規模地震発生後、この2つの手法により即座に予測計算を開始し、 その情報を関係諸機関に流すことができれば、避難指示・勧告の発令といったソフト防災に非常に役立つことが期待できる。学問的にも高度の手法を駆使してお り、その有用性も高く、時宜を得て社会への貢献度も極めて高い論文であると評価した。 |
研究討論会優秀講演賞
「江戸東京における災害からみた河岸の変遷に関する研究」 (日本大学 ○花井健太、近藤健雄、山本和清、村田希美) 「ダイビングスポット誘致が与える漁業者への影響と効果に関する研究 ―東京都、千葉県、神奈川県のダイビングスポットを対象として―」 (日本大学 ○寺口敬秀、桜井慎一) 「漂着プラスチック由来の沿岸域汚染に関する研究 その1.沖縄での調査」 (日本大学 ○塩野谷文貴、道祖士勝彦、佐藤秀人、雨宮恵司、鄭 宣龍、歐 志銘) 「津波災害に伴う公共交通機関の停止を考慮した重要業務および参集可能な業務従事者数の 算定に関する研究」 (名古屋大学 ○黒崎ひろみ、中野 晋) 「シミュレーションベースのハビタット評価による戸田御浜環境再生案の検討」 (パシフィックコンサルタンツ(株) ○久松力人、多部田茂、加藤孝義、岡本 研、村井基彦、 パシフィックコンサルタンツ(株) 日野明徳、木下 健、北澤大輔) 「伊勢湾における底曳網漁業の実態調査」 (東京大学 ○須藤隆行、多部田茂、中村義治、入江政安、関いずみ、関根幹男、石川公敏、古川恵太) |